「Work=仕事」と「Life=生活」
両者の充実が、新たな価値を生み出す。
それを可能にする場所が、ここ計石。

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Fun Tech株式会社
代表取締役CEO太田義孝

YoshitakaOta

「すべては楽しむために-」を企業コンセプトに掲げ、自分たち自らが楽しむことに主眼を置くWeb制作会社が、芦北サテライトオフィス計石に参加。この地でのビジネス展開、サテライトオフィスを利用するメリットや芦北で見つけた土地の魅力についてインタビューしました。

働く場所を選ばない、
全国各地のクリエーターをつなぐ
ハイクオリティープロダクション

私たちは、動画とwebデザインを中心とした制作会社です。6人の社内雇用スタッフの他、30人ほどの提携クリエーターがいます。仕事は東京が中心ですが、場所を選ばない職種のため、福岡や大阪のクリエーターとのネットワークを生かした、ハイクオリティープロダクションとして事業を展開しています。
もともと、東京以外でビジネス展開するなら、“飯がうまくて、自然豊かなところ”(笑)がいい。しかも漠然と九州かな・・・と思っていました。実は、ここに進出する1年前に福岡へも視察に行き、現地で採用をして育成をしていこうと考えていました。ただ、実際行ってみると、思っていたより都会過ぎて、これであれば東京とさほど変わらない。そんなときに、「WEB TATE」の南社長とご一緒する機会があり、計石サテライトオフィスの話しを伺ったのです。話しをする中で、「とにかく1回来てみたら?」となったわけです。
私も東京出身ですが、八王子という自然豊かなところで育ちました。しかしここは、それを上回るほど自然が豊か、しかも山も海もある。オフィスの目の前に広がる海、とにかく環境のすばらしさに感動しました。僕たちクリエーターの仕事って、いわゆる「Work=仕事」の部分だけでなく、「Life=生活」そのものが充実してないと、良い物が生み出せない。両者のバランスが保ててこそ、仕事にも生きて、そこから新たな価値あるものを生み出せるのだと思います。

「町を良くして生きたい」という熱意に
ビジネスチャンスと今後の可能性

私たちが進出する際、芦北町からの補助金が充実していることも大きな魅力でした。東京の事務所は、計石でお借りしている部屋とほぼ同じ広さなのですが、家賃は約9倍。リモートで東京にいるのと変わりなく動かせる業態であるのに加え、コストも大幅に軽減できると考えると、リスクはなし。最終的には、話を進めていく中で、町長とお話する機会をいただき、ITに関する柔軟な考えや、町を良くしていきたいという熱意が感じられたことが決め手となりました。これまでの“行政の仕事は遅い”というイメージを払拭してくれる、とにかく芦北町の方々の物事を決めていくスピード感に、ビジネスチャンスと今後の可能性を感じました。

「All for Fun=すべては楽しむためにー」を
達成するために必要不可欠な場所

もともと弊社には社外向けの理念がありません。「All for Fun=すべては楽しむためにー」という企業理念は、自分たちや自分たちの仕事に関わってくれる人がどう楽しんでいけるかに目を向けています。これを達成するための環境を作っていくことが代表である私の使命だと思っています。そういう意味でも、計石のサテライトオフィスに参加したことは、意義あることだと考えます。
クリエーターという仕事は、「制作会社あるある」ではないですが、働く時間にしても過酷過ぎると言われています。しかし、私たち制作の仕事こそ「ワーク・ライフ・バランス」がとても重要で、説破詰まってしまうと、何も生まれない。そのためにどんな環境が必要かを考えたら、この計石がマッチしたのです。逆に考えると、弊社のクオリティーを保つには、むしろこういった環境が必要だったと思います。

時間ではなく成果で評価
日々の暮らしの発見を情報として発信

今年4月から、入社2年目のスタッフが移住し、計石オフィスに常勤しています。弊社には、基本的には育成マニュアルはないので、与えられた課題を期限までに提出してもらい、それに対して私たちが丁寧にフィードバックするという方法で育成を行っています。勤務については、出勤、終業といった時間の縛りは一切ありません。東京のクライアントの仕事を任せていますので、納期までに達成されていれば問題ありません。縛りがない分、自己管理能力は問われると思います。今後は、日々の暮らしの中で発見した情報などを、ブログやツイッターで発信してもらいたいと思っています。
私自身、月に1回は熊本に来るようにしています。空いた時間には、芦北の魅力を見つけに出かけるのですが、上田浦駅から海沿いを歩く海のフットパスは最高ですね。この地に短期で勤務したいというスタッフの声もあるので、来年はこの地で社員合宿などができたらいいですね。

高卒の新規採用、3年で5人を目標に

また今後は、高卒に目を向け、地元での採用にも力を入れていきたいと考えています。東京採用については、どちらかというと即戦力になる人材採用を。この環境であればコスト面においても、若い人材に時間をかけて育成することが可能になります。特に、私たちのような“モノを創り出す”仕事においては、若い人材は宝です。物事を吸収するスピードも感性も高く、それを理解してアウトプットする力も優れていると感じます。18歳という人材がどのように伸びてくれるか、挑戦でもあり期待も大きいです。中には私と同じように、「起業したい」という人が出てくるかもしれないですし。起業家支援にも力を注いでいきたいですね。進出から3年で5人採用が目標です。まだこれからのスタートですが、採用に関しては町にも協力をお願いしながら早急に準備を進めていきたいと思います。